おカネがたまらない「ボーナスがあるさ症候群」
年収200万円からの貯金生活宣言の著者である横山光昭氏のコラムです。
現代の家計管理にはある種のコツが必要となります。
クレジットカードなどで支払い方が多様化し、毎月の支出を調整できたり、
外出しなくてもほとんどのものが即座に購入できるようになったからです。
便利な半面、消費にのみ込まれないようにする必要があり、そのためには
消費の本質を意識することが欠かせません。
埼玉在住の安田さん(仮名)
小学1年生と3年生のお子さんがおり、4人家族。賃貸住宅暮らし。
夫は37歳会社員(営業)、年収は約420万円。
妻は同い年で、昼間はパートで働いています。年収は100万円ほどです。
奥さんからの相談を例にあげています。
安田さんの家計の問題点は
- ボーナスが支給され、その残金があるときにはボーナスの残りを使い、
それがなくなり、ボーナス時期に近づくとクレジットカードでボーナス払いをし、
生活費の補填をしていたのです。
つまり、毎月合計で5万円程度の金額をボーナスでやりくりし、
毎月の赤字を乗り越えて生活していたのです。
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※記事より引用 |
- 外食をなるべく減らして食費は1週間1万円を目標にし、1カ月を5万円でやりくり
- 半年払いをしていた生命保険や毎月支払っている生命保険も内容を確認し、
現在と同額で、半年払い分の保障もカバーできるものに変更 - ボーナス払いでの生命保険をなくす
- 積極的に取り組まなくなった通信教育や塾代を見直し、児童手当の範囲で
できるものだけに - 娯楽は月に1回にするなどルールを設けたものの、お弁当を持参するなど工夫
計画性のないクレジットカードの利用は支出の増加を招きます
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先行きの見えない経済状況の中、ボーナスの支給は家計になくてはならない
存在です。
しかし、依存してしまってはもしボーナスがカットされた場合、
最悪家計の破綻につながりかねません。
家計のやりくりの大原則は
毎月のフローをプラスにすること。つまり
収入-支出>0
です。これが貯蓄をするための不動の定理ですし、
この定理から家計管理へのすべてが始まっていきます。
この定理を守ることが家計の命運を握ると行っても過言ではありません。